HONEYHONEY1950〜60年代アメリカ文化と、それを扱う店の記録

アメリカン雑貨のキャラクター図鑑|ベティ・ブープ、ポパイ、スヌーピー…あの子は誰が作った?

2026年9月3日 情報更新

アメリカン雑貨の店に入ると、必ず同じ顔ぶれに会います。

赤いドレスの女の子。ほうれん草の水兵。ネズミ。ビーグル犬。マグカップにも、ブリキ看板にも、Tシャツにも、彼らがいます。

ではあの子たちは、いつ、誰が作ったのか。

このページは「アメリカン雑貨で見かけるキャラクターの出どころ」をまとめたものです。作品の解説ではなく、雑貨屋の棚で会う側から見た案内です。

ベティ・ブープとポパイ ― フライシャー・スタジオ

雑貨で最もよく見るキャラクターの多くは、ここから出ています。

フライシャー・スタジオ(Fleischer Studios)は、1921年にマックス・フライシャーとデイブ・フライシャーの兄弟がニューヨーク州で設立したアニメーション会社です。当時、ディズニーの最大のライバルでした。

ベティ・ブープ

アメリカン雑貨の女王です。楽天市場には「ベティブープ」の専用カテゴリを持つ雑貨店が複数あるほどで、日本での定着ぶりは相当なものです。

1930年代のキャラクターですが、あの目とカールとガーターの造形は、いま見てもまったく古びていません。50sのダイナーやガレージの内装に、ベティのブリキ看板が一枚あるだけで空気が決まるのは、そういうことだと思います。

ポパイ

ほうれん草の水兵。もとは新聞漫画のキャラクターで、フライシャーがアニメ化して世界的になりました。ポパイ雑貨も日本で長く流通しています。

スーパーマン

初期のアニメ版スーパーマンも、このスタジオの仕事です。

ロトスコープを発明した

技術の話をひとつ。フライシャー兄弟はロトスコープを発明しました。実写で撮った人の動きをトレースしてアニメにする手法です。

いまも使われている技術の原型が、100年前のこのスタジオから出ています。ディズニーと違う道を探した結果でもありました。

スタジオそのものは1942年にパラマウント映画に買収され、活動を終えています。会社は消えましたが、キャラクターは90年以上生き残っているわけです。

トムとジェリー、フリントストーン ― ハンナ・バーベラ

ハンナ・バーベラ・プロダクション(Hanna-Barbera Productions)は、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラが設立しました。ふたりはもともとMGMのアニメーション部門の監督です。

トムとジェリー

MGM時代の代表作。日本でいちばん知られているアメリカのアニメと言っていいと思います。雑貨としても長く流通しています。

原始家族フリントストーン

50〜60年代アメリカを語るなら、これは外せません。石器時代を舞台にしていますが、中身は完全に当時のアメリカの郊外生活です。車があり、住宅ローンがあり、隣人がいる。1960年代のアメリカ人が、自分たちの暮らしを笑うために作った番組でした。

スクービー・ドゥー

あの臆病な大型犬。1969年から続いていて、いまも新作が作られています。

チキチキマシン猛レース

日本でも放送された、あのレースもの。

その後、スタジオは1990年代後半にカートゥーン ネットワーク向けの制作に軸足を移し、1994年にカートゥーン ネットワーク スタジオを設立。『デクスターズ ラボ』『パワーパフガールズ』などを送り出しました。最終的にはワーナー・ブラザース・アニメーションに吸収され、活動を停止しています。

ミッキーマウス ― ウォルト・ディズニー

説明の要らない名前ですが、年代だけ押さえておきます。

ウォルト・ディズニーは1901年シカゴ生まれ。第一次世界大戦に従軍したあと、アニメーション事業を始めます。

ミッキーマウスのデビューは1928年、『蒸気船ウィリー』でした。以後、『白雪姫』『アリス』などの長編で世界的な存在になり、ディズニーランドを作り、1966年に亡くなっています。

※当サイトでは以前、ミッキーマウスの誕生を1925年と記載していました。正しくは1928年です。訂正してお詫びします。

アメリカン雑貨の文脈で言えば、ヴィンテージのディズニーグッズは独立したジャンルで。50〜60年代のミッキーは、いまのデザインとは造形がかなり違います。

バッグス・バニー ― テックス・アヴェリー

テックス・アヴェリー(Tex Avery)は1908年、テキサス州生まれ。高校を出てアニメーション業界に入りました。

逸話がひとつあります。仕事中のハサミの事故で、左目の視力を失っています。この経験が、後の極端に誇張されたキャラクター表現につながったのではないか、と言われることがあります。

ワーナー、MGMといった大手で活躍し、バッグス・バニーの造形に関わりました。1980年に亡くなっています。

アヴェリーの仕事は、キャラクターというより「アメリカのカートゥーンの動き方」そのものを決めた部分が大きい人です。目が飛び出る、顎が落ちる、体が伸びる。あの誇張は、彼が定着させました。

スヌーピー ― チャールズ・シュルツ

チャールズ・モンロー・シュルツは1922年、ミネソタ州生まれ。幼いころから絵を描き、高校卒業後に漫画家として活動を始めます。第二次世界大戦後は、アート・インストラクション・スクールで働きながら投稿を続けました。

1950年、『ピーナッツ』の連載が始まります。チャーリー・ブラウンとスヌーピー。ここから50年、シュルツは一人で描き続けました。

面白いエピソードがあります。1969年のアポロ10号では、月着陸船が「スヌーピー」、司令船が「チャーリー・ブラウン」と名付けられました。アメリカの宇宙開発に、漫画のキャラクターの名前が付いた。当時の浸透ぶりが分かります。

シュルツは1999年に癌を宣告されて引退を表明し、2000年に77歳で亡くなりました。その翌日、『ピーナッツ』の最終回が掲載されています。

雑貨でよく見る順に整理すると

キャラクター作った人/スタジオ雑貨での定番度
ベティ・ブープフライシャー・スタジオ◎ 専用カテゴリを持つ店がある
スヌーピー/ピーナッツチャールズ・シュルツ
ミッキーマウスウォルト・ディズニー◎ ヴィンテージは別ジャンル
ポパイフライシャー・スタジオ
トムとジェリーハンナ・バーベラ
フリントストーンハンナ・バーベラ
バッグス・バニーテックス・アヴェリー(ワーナー)
スクービー・ドゥーハンナ・バーベラ

キャラクター雑貨はどこで買えるか

楽天市場には、アメリカン雑貨店がキャラクター別のカテゴリを作って出店しています。ベティ・ブープのように、専用カテゴリを持つ店が複数あるキャラクターもあります。

実店舗で探すなら

当サイトで記録している、キャラクター雑貨やコレクティブル雑貨を扱う店です。2026年9月に現況を確認しています。

  • BIG MAMA(東京都福生市)— コレクティブル雑貨。横田基地の街にあります。水曜定休・17時閉店に変更されています
  • GOODS FARM(大阪市生野区)— ペプシ/コカ・コーラ雑貨、ブリキ看板。現在は通販のみ
  • Penny’s Market(東京都大田区)— コカ・コーラ/テキサコの正規ライセンス商品。移転しています
  • Bud Shop(広島市南区)— リトルツリー、Zippo、パブミラー。楽天店の評価が高い店です
  • LAZY STORE(通販)— ワッペン・パッチが主力
  • 相澤雑貨店(群馬県太田市)— ファイヤーキング、レトロポップな雑貨。現況確認中

この記事について

本記事は、当サイトが個別に掲載していたハンナ・バーベラ、フライシャー・スタジオ、ウォルト・ディズニー、テックス・アヴェリー、チャールズ・シュルツの5記事を1本にまとめ直したものです。

個別の短い解説として置いておくより、「雑貨屋の棚で会うキャラクターの出どころ」として一枚にしたほうが役に立つと考えました。

当サイト HONEYHONEY は2014年から50’s・60’sのアメリカ文化と、それを扱う店を記録しています。