Charles Eames(チャールズイームズ)

1907年 アメリカ・ミズーリ州生まれ。 幼少期から写真撮影や技術工学などに興味を持ち、1925年には奨学金を受けワシントン大学の建築学科へ通いますが、近代建築に熱をあげ過ぎたことが原因で退学となってしまいます。 1929年には結婚をしますが大恐慌の波を受け仕事はほとんどなく、1930年に自ら建築事務所を設立します。 ある時、仕事のひとつで教会を設計しますが、それを見た有名な建築家、エリエル・サーリネンの目にとまり、後に彼の息子、エーロ・サーリネンとモダンデザイン誕生のきっかけを作ります。 1941年に妻であったキャサリン・ウォーマンと離婚。その後レイ・カイザーと再婚します。 二人はロサンゼルスへ移り、イスの座面などに使われる成型合板(単版を型にはめて曲面状に形作りながら積層接着した合板)を作りための装置を自分たちで造り、住居を工房として本格的なインテリアデザイナーとして活動します。 当時、アメリカ海軍が骨折時した脚の固定のために添え木は金属製で重く、使い心地も悪いものでしたが、二人は成型合板を用いた添え木(レッグ・スプリント)開発します。 レッグ・スプリントは使い心地の良いことから、海軍で採用され、たちまち注文が殺到し、15万本以上も製造されました。 また、その開発をきっかけに飛行機パーツの開発なども依頼されることになります。 二人の作り出す曲面の美しさと使い心地の良さから家具メーカーのハーマンミラー社に多数提供しますが、活動は家具デザインだけにとどまらず映画、写真、グラフィックデザインなど、60年代を代表するパイオニアとして活躍しました。 1978年、心臓発作でこの世を去ります。

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